北岳・山の会夏合宿

7月30日(木)から8月2日(日)まで、地元の山岳会の夏合宿に参加した。今年は南アルプスの各コースがその舞台となった。夜中に車にリュックを積み込んで中央高速をひたすら西に急いだ。南アルプス街道も芦安温泉に入ると途端に道幅が狭くなる。
車中で仮眠して朝早く、近くで宿泊していた北岳チーム7人と顔を合わせた。雲は出ていたけど明るい空だった。5時ちょうど、芦安から大型タクシーで登山口の広河原に向かう。一般車の規制がありバスとタクシーのみ通行可、約1時間で広河原に到着する。広河原山荘に韓国からの団体登山者のグループが20人ほどいてごった返していた。
南アルプスモニュメント  
広河原山荘
広河原山荘から登り始めると横を澤が流れている、とても冷たい水で雪解け水であることがすぐわかる。白根御池小屋への道(当初の予定)を右に分けてどんどん進む。今日は大樺沢から右俣コースで肩の小屋まで行く。途中何回か小休止をして9時過ぎに雪渓がまだ残る二股に着く。

大樺沢の雪渓
二股からは急登となり、やがて雨が降ってきてレインウェアを着込む。視界の悪い雨の中の歩行が続いた頃、左の足の指の付け根の当りに違和感、そして攣ってきた。しばらく忘れていた痛みが走る。だましだまし歩いていたがかばっていた反対側にも違和感が・・・。結局リーダーと後からゆっくり行くことになってしまった。
グループより1時間遅れでガスの煙る中、青いペンキの北岳肩の小屋が現れたときはとても嬉しかった。テン場には既に先行した皆さんがテントを張り終わり中で休んでいる所だった。
雨の中のテント
夕飯はキムチ鍋
足が故障した割には食欲がありキムチ鍋は美味かった。雨は相変わらず降り続いている。小屋でテレビの天気予報を見たけどやっぱり明日も雨らしい。半分天気は諦めて、とにかく重くなった足が回復するように早めにシュラフにもぐり込んだ。
ご来光
朝日の中のテント場
4時過ぎにあたりのざわめきで眼が覚めた。空が明るい、雲の切れ間から青空を予感できる。明けて来る光の気配を収めたくて写真を何枚か撮った。すぐにリーダーから5時に山頂へ出発するとの指示があり、朝日を浴びながら40分で3193Mに着いた。雲海の彼方に富士山、雲の切れ間からは甲斐駒や鳳凰三山も見え隠れする。興奮しないわけがない、昨日の苦しい雨の中の登りに対してのご褒美だ、いいぞ南アルプス
雲海の彼方に富士山
北岳山荘と間ノ岳
雲に隠れる千丈岳

  
バットレス下のお花畑
コイワカガミ
キタダケソウ