八ヶ岳(赤岳)に中岳道から登る

天気図を眺めていると10月4日の日曜日だけ「晴れ」の予報、山に行く気持ちが高まる。
日曜の朝、暗いうちに家を飛び出し、中央高速道の諏訪南インターを出たのがようやく明るくなり始めた6時前、それから八ヶ岳美術館の前を通り、狭い林道を通って、美濃戸の登山道入り口に着いた。
雲ひとつない青空、一足飛びに秋のど真ん中にやってきたようで、車を降りるときの温度計は10度、肌寒い。
休憩した行者小屋から、大同心、小同心の特徴ある岩塊が間近によく見える。赤岳への直登ルートである文三郎道、地蔵道は避け、少し遠回りになるが階段の無い阿弥陀岳へのルートである中岳道を選んだ。途中、南八ヶ岳連邦を手に取るように眺めながら、途中シカにも出会い、崩れた登山道をう回路して中岳と阿弥陀岳のコルに出る。そして中岳のピークを踏みいったん下ってまた登り返し文三郎尾根道と合流、途中の中岳から見る阿弥陀岳がすごい迫力だ。
行者小屋から
突然鹿が!
横岳その先に硫黄岳
阿弥陀岳

滑りやすいガレ場を少し行くといよいよ山頂直下の鎖場となる。しっかりした岩場なので鎖を使わなくてもゆっくり登れば安全だ。尾根にでて山梨県側の登山ルートを見ると、県界尾根と真教寺尾根が並行して優雅にせりあがってくる、こちらの道も登ってみたいと思う。
赤岳山頂小屋(本当に山頂にあった)のテラスからの360度パノラマ絶景に、いつも思うけど、ただただ「来てよかった・・・」 山頂でお湯を沸かして入れたコーヒーは本当に美味しい、心が我に帰る。
私はいわゆる「山屋」ではない、しかし一般ハイカーであろうが何だろうが、登ってしまえば見えるもの感じるものはアルピニストと同じ、そこには人工的な音のない隔世の空気感がある。
中岳と赤岳が重なり合う
頂上下の岩場
県界尾根と真教寺尾根

午後2時半、横岳への縦走も考えていたが、日の暮れるのが早い晩秋、帰りは階段の多い地蔵尾根を降りる。行者小屋までは1時間で降りたが、そこから南沢を美濃戸に向かったが4時を過ぎたらあたりは真っ暗、ヘッドランプをつけながら車まで急ぐ道中となった。しかし楽しい一日だった、次に来るときは山頂小屋か赤岳天望荘に泊ってゆっくり夕日を眺めたいと思う。

三角点で記念写真
赤岳山頂小屋
天望荘から遠く横岳縦走ルート